多様化する働き方の今と未来〜選ぶべきは「働き方」ではなく「ありたい姿」

リクルートエージェントの「ITエンジニア キャリアWEEK」で登壇した動画が、PIVOTのYoutubeチャンネルで公開されました。

私の登壇テーマは「多様化する働き方の今と未来」です。

私たちソニックガーデンがリモートワークを2016年から全社導入してきた経緯から、ここ最近の「出社回帰」と呼ばれる現象について考えを話してきました。


出社か、リモートか。どちらが正解か、という話題がよくあがりますが、これは二択でとらえるべき問題なのでしょうか。ポイントはそこではないと考えています。

出社しても、コミュニケーションがなく、チームとしての心理的安全性も作られず、困った時に相談しあえないとしたら、生産性には寄与しません。そういったチームを形作っていく部分に力を注がないで、出社すれば解決すると思っているとしたら、さすがに楽観的すぎます。

まずは、自分たちの理想とする働き方やチームの姿を考え、共有し、それを実現するための方法を考えていくのが、良い筋道と言えるでしょう。


動画の前編では、出社とリモートという二項対立を超えて、「チームで成果を出すために必要なものは何か」という視点から、私たちソニックガーデンで実践してきたことを中心にお話ししました。

また、セルフマネジメントを前提としたリモートワークは、若手の人たちにとっては難しさもあるし、会社もサポートしきれない。マネージャではなく親方をつけた徒弟制度で、最初のうちはリモートワークもフレックスもしないところからスタートする。

最初のうちは親方の元で働くことで、より速く成長できるし、より良い成果が出せると考えています。一生そうではなく、徐々に力をつけていくと共に、リモートワークも解禁されていくし、それが自由に伴う責任ということなのです。


一方で後編では、働き方とキャリアを混同しないこと、会社や仕事を選ぶことの本質的な基準について語っています。

働き方は、成果を出すことやキャリアを考える際の、あくまで表層的な一面だけの話にすぎません。本当に考えるべきは「なぜその働き方を選ぶのか」「その先に、どんなチーム/自分でありたいのか」ということ。

働き方に向き合うチームのマネージャや、働き方とキャリアに悩むエンジニアの方にとってのヒントになれば幸いです。

ぜひ、ご覧ください。


前編はこちら:
【エンジニアとワークスタイル】リモートワークと出社回帰論争/正解はあるのか/必要なのは時間・空間の共有/現代の新人教育/ワークもライフも楽しい時間に【#9 前編】


後編はこちら:
【エンジニアの働き方】フルリモート or 出社回帰/働き方は本当に会社を選ぶ基準なのか/求められる人材とは/働くことの本質とは【# 9後編】

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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